韓国の中央西部に位置する忠清南道扶余郡では、7月5~7日に扶余薯童蓮祭りが開催される。祭りをPRする韓国・扶余郡文化観光課観光振興チームのユン・ナスン係長ら=写真=が10日、東京都台東区の観光経済新聞社を訪れ、ハス祭りなど、百済ゆかりの観光地を巡る旅を紹介した。
2003年から始まった扶余薯童蓮祭りは、蓮が満開となる7月ごろに開催され、会場である韓国初の人工庭園「宮南池」では50種類1千万本のハスが楽しめる。メイン行事として扶余郡忠南国楽団の公演や百済楽器の味摩之(ミマジ)タルチュム劇といった講演をはじめ、創作童謡大会、ハスの花写生大会など競技プログラム、ハスの食品展示、試食体験などが行われる。「夜はライトアップされるなど、ハスの開花時には国内外から1週間で約120万人が訪れる。カップルが行くと愛がかなうという言い伝えもある。ぜひハスの香りも楽しみに遊びに来てほしい」とユン係長。
扶余郡は、紀元前18年から660年まで約600年以上続いた韓国三国時代の一国「百済」の王朝があった地。ユネスコ文化遺産の「百済歴史遺跡地区」として、官北里遺跡と扶蘇山城、定林寺址、陵山里古墳群、公山城など数多くの遺跡が残るほか、百済の伝統が残る祭りや文化祭なども行われている。
また、スポーツを生かした観光イベントも実施。11月2日には、百済歴史遺跡地区を歩き、参加者には完歩メダルなどがもらえる「第3回ウォーキングフェスタin百済」の開催を予定している。参加費は無料。